マンションなどにある防煙垂壁の役割
マンションは多くの人が生活することから、安全確保が一番の課題となります。
特に今は高層のタワーマンションもあるので、安全確保の課題は更に重要性を増していることだと思います。
そのために、様々な防災設備が設置されています。
ところで、防災設備というと火災時の延焼を食い止めることが重要と考えることが多いと思います。
確かにその考えは正しいです。
しかし、実はそれだけではありません。
煙に対する対策も実は非常に重要なのです。
と言うのも、火災時の煙は有毒ガスを含んでいることもあり、人体に対しても非常に有害だからなのです。
さて、それでは煙に対する防災設備は無いのでしょうか。
防煙垂壁はそのままで見ると、天井から少し下がったスクリーンにしか見えないかも知れません。
しかし、煙の害から住人を守る上で非常に重要な役割を負っています。
火災の煙は上に上り、天井に溜まります。
そして遮る物が無ければ、天井に沿って拡散して他の部屋に被害を拡散してしまいます。
しかし、煙を遮る設備があれば煙の拡散を防ぐことが可能となり、被害を小さくすることが可能なのです。
防煙垂壁はその意味において非常に重要な防災設備と言うことが出来ます。
そして、いざと言う時に人命を守る非常に重要なアイテムとも言えます。
この様に、この設備は少し見るとあまり重要性が分からないかも知れませんが、実は重要なアイテムであることを忘れたく無いものです。